「そ、その、」
「ん?」
「妃菜さんに、僕のこと紹介してほしくて!」
・・・へ?
「その、お願いできませんか?」
「ご、ごめん。そうゆうのは本人に直接言って?妃菜他人からとか嫌いだから」
「そっ、そうですか、ありがとうございました」
そう言ってぺこりと頭を下げて去っていった。
・・・・・・・・・恥ずかしかったーーー!!
あたし完璧勘違い女じゃない!
顔から火が出そう。
穴があったら入りたい・・・。
何なりきってんだろう。
そんな落ち込みの中、あいつからの着信音が鳴った。
「・・・もしもし」
『今から体育館裏来い。ダッシュな』
返事を言う前に切られた。
なんて俺様なの!
そして仕方なく体育館裏までダッシュした。

