−妃菜side−
「委員会、終わったから帰ろ♪」
「その声・・・、妃菜ぁ?」
「そだよ。立てる?」
「な、なんひょか」
キッ、と東城凛を睨んだ。
あたしは見た。
とゆうか聞いた。
甘く漏れる声を。
なんかもう無理だよ的な彩華の甘い苦しい声が聞こえた!
あたしの彩華に、あたしの彩華に!
許さない!
このままじゃ彩華が汚されちゃうー。
「・・・昨日彩華のファーストキス奪っといて、今日は激しそうなのお見舞いしてたみたいだけど、まさかベロちゅーしたんじゃないでしょうね?」
ちらっと彩華を見たら、顔がみるみるりんごになった。
「・・・したんだ。ねえ彩華、殴っていい?てか殴る「待って妃菜、待って!」」
殴る素振りをみせたあたしを、後ろからガッチリ彩華が抱きついてきた。
「・・・なんで止めるの。まさか、好きになったの?」
「まさか!さっきはっきり嫌いって言ったし。そしたら急にキスしてきて・・・」
・・・きっと東城凛、彩華のこと好きなんだ。
でもだからって、付き合ってもないのに彩華の唇を!
「やっぱ殴る「待て待て」」
何で止めるのよ。
「東城凛。今回は彩華に免じて許すけど、本当に次はないから♪」
満面の笑顔で言った。
・・・本当に、彩華傷つけたら許さないから。
−妃菜side−終

