「今日からレイカは、アナタの犬になりますって、言ってみろよ」


こいつ・・・!
とんでもない変態ドSだ!!


「い、嫌!あたしのプライドをまだ傷つけるつもり!?男に負けただなんて恥ずかしくてたまらないのに!誰があなたなんかに!」


「いっつもキャラなりきってやってんじゃん?レイカさん。このくらい、何の問題もないはずだけど?ラブ・クレイジーでも最初のセリフじゃん」

「今は誰でもない。あたし自身だもん!そんなこと言えない!」


いっつも女王様は演じてるけどね。

ドMなんて嫌!


「じゃあ、バレてもいいんだ?」


にやりと笑うその顔に、恐怖した。

あたしはひどく正体を明かしたことを後悔した。他にも考えたら、手はあったはずなのに。

この男を見くびってた、あたしの負け。