寝ぼけたように話していたリルは、そう言った瞬間姿勢を正した。
「・・・お前、レイカ?見た目全然違うじゃん」
そう。コスプレしてることがバレるのが恥ずかしいから、高校にあがるとともに髪は無造作に耳の下あたりで簡単に2つにくくり、目が透けないダテメガネを装着。
普通にしててもバレる心配ないと思うけど一応念のため。
誰もが羨む、レイカとは程遠い存在。
「コスプレバレたら困るの。だからこーゆう格好ってわけ」
静かにメガネを外して、リルを真っ直ぐ見た。
「分かりにくいと思うけど、少し面影ない?言われないと分からないレベルだろうけど」

