「あ・・・」 体の力が抜けて、座り込んだまま立てなくなった。 「彩華!大丈夫!?」 「うん、ちょっと気が抜けただけ。でも、なんか立てないや。あはは・・・」 手が、震えてる。 何これ?止まらない! さっきの男の声、顔が頭の中で蘇る。 落ち着け、落ち着け! あたしがこんなんでどうする!! 自分でどうにかしなきゃいけないんじゃないの? とにかく、凛たちは巻き込んじゃダメだ。 あたしが自分で、解決するんだ。 そして、さっちゃんも守る。