「いやー参ったよ。お前ら姉妹のせいで俺は警察行き。やっと出れたところでお前に会えるなんて、すっげぇラッキー。探す手間が省けたわ」
悪びれた様子もなく、反省の色が見えない。
コイツは・・・!!
「近づかないで汚らわしい。悪いのはそっちじゃん。逆恨みしないでよ」
前話した犯人がコイツだと悟った妃菜は、あたしの前に立ちはだかりそう言い放った。
「あ゛?何だとテメェ」
男がこっちに近づいてくる。
妃菜の前に立った。
そしたら妃菜はまたあたしの前に立った。
ぐるぐる2人で回っていると、2人で男にぶつかった。
結果2人で並び立ちはだかった形となった。
「こっち来いよ」
そう言いながら男はあたしたち2人を引っ張りながらコンビニの裏に続く道に入ろうとしている。
・・・最終手段は、アソコを蹴って逃げる。
そう決意を固めていると、聞き慣れた声が背後から聞こえた。

