おぞましい声。 おぞましい記憶。 おぞましい顔。 忘れたい全てが、今までよりも明確に頭の中で蘇る。 ううん、忘れられるわけない。 今までだって、忘れたことなんてなかった。 幾度となく繰り返される過去の映像に目を瞑る。 泣き叫ぶ声。 嘲笑う声。 そんな記憶があたしの中から消えることはない。 無力を知るきっかけとなったあの日。 みんなを守るって決めたあの日。 何でまた、あたしたちの前に現れるの? ねぇ何でー・・・!