「将悟とすぐ帰ってくるから、外で待っといてくれる?」 「は?何で俺だうっ!」 凛は高橋くんの口を手で塞いだまま、有無を言わさずコンビニの中へと消えていった。 妃菜は2人が完全に入ったのを確認して、口を開いた。 「・・・気まずすぎ。何か話そうかとも思ったけど、坂巻見てたら二の舞にはなりたくないなと」 「・・・ごめんね」 こんなあたしじゃ、誰も守れない。 あたしは、守る存在のはずなのに。 こんなんじゃダメだ、こんなんじゃー 「あれ?お前・・・あの妹かあ!」 背筋が凍りついた。