高橋くんに連れられ水族館を出て、裏側の人気のないところまで来た。 あたしの腕から手を離して、古ぼけたベンチにどかっと座った。 あたしも少し離れて静かに座った。 「さっきはびっくりさせて悪かったな。喋り方違いすぎて焦ったろ」 こ、こっちが本当の高橋くんなんだ。 「う、うん少し・・・あと豊穣って呼ばれてびっくりしたけど、これからもそう呼んでくれて構わないよ。仲良くなったみたいでちょっと嬉しかったし・・・」 ちらっと高橋くんを見ると、顔を両手で覆っていた。