班決めから数日。
俺は放課後教室に忘れ物を取りに行った。
教室の後ろの戸が開いているのを見て、入ろうとしたら、物音がした。
誰もいないと思ってたから驚いて、顔だけで教室を覗き込んだ。
・・・あの髪型はあの女、豊穣彩華。
メガネが机の上にあって、俺から見て横向に立って手で顔を隠している。
・・・泣いてる?
肩震えてるし、心なしか泣き声が微かに聞こえるような?
とか思ってたら、豊穣彩華は顔から手をのけた。
か・・・・・・かわいい・・・!
「凛・・・」
その消えそうなつぶやきを聞いた俺は、気づいたらその場から去っていた。

