高橋くんについて行き、泊まっている宿を出て近くの森を少し進んだところで足が止まった。
「凛と付き合ってたんなら、言ってくれりゃいいのに」
「ち、違「凛も水くせえよな。腐れ縁の俺に何も言ってくれないんだから。あからさまに話すの阻止してたし」」
否定しても、高橋くんの気持ちに答えられるわけじゃない。
このまま、本当のことにしてしまえたらー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?
ちょちょちょちょっと待って!
あたし凛と付き合いたいの!?
そうなのかあたし!!
『あたしも演技に入りそうな少し前の感情を、本来の自分の感情だと思うことにするよ!』
・・・自分で凛に言ったんじゃんね、本当の自分の気持ちの確かめ方。
会って確かめなきゃ。
凛に会わなきゃ!
「ごめん高橋くん!あたし、やっぱり高橋くんとはっ!?」
「どわっ!」
木の枝につまづいて、高橋くん巻き込んで転けちゃう!

