「さ、大広間に行こっか!」
「うん!」
凛たちを起こしに行こうとしたけど、まいいじゃん、という妃菜の言葉で2人で向かった。
行ったら既にほとんどの人が集まっていた。
先生たちはまだ来ていない。
まあ朝ご飯の時間までまだ30分もあるからなあ。
逆にみんな早すぎるくらいだよ。
凛たちはまだ来てない。
ま、10分前までに来なかったら、起こしに行ってあげるか!
とか思ってたら、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「ねえ、あんた昨日どうやって鍵壊したのよ?しかもあたしたちが最後風呂にいたとか嘘ついてくれちゃったおかげで先生に絞られたんだけど」
「別に。あたしが蹴って壊したの」
「女の力で壊せるわけないじゃん!」
「痛っ」
凛のファントリオの1人があたしを突き飛ばした。
それに周りは静かになり、視線が集まる。
「睨んでんじゃないわよ地味子が!」
「睨んでないし!」
「メガネのけてもどうせ地味子のくせに!」
そう言ってあたしのメガネを無理やり取った。
まさかだったから反応なんて全く出来なくて。
くっそう、凛ファントリオ!
なんてことしてくれちゃってんの!
とりあえず正座の状態で背中を丸め顔を床につけて顔が見えないように隠した。

