コスプレ少年×少女(仮)

凛とはそれから少し他愛もない話をして、自分の部屋に帰っていった。


「凛が本当の凛を見つけられますように･･･」


胸の前で両手を合わし、目を閉じて祈った。

きっと大丈夫。

あたしが凛を助けてあげるよ。


急に廊下の方からバタバタと走る音が聞こえた。
それは段々大きくなっていき、あたしの部屋の戸を開けたところで音は止んだ。


「り･･･凛どうしたの？そんなに慌てて」


息を整えて、１回深呼吸をして、顔を上げてあたしを見て、口を開いた。