そして大浴場に妃菜と向かった。
あたしたちは来るのが遅かったから、もう誰もいない。
妃菜との話にエンジンがかかって、お互いマシンガントークし合ったせいだな。
浴場は思ったより広く、2人だと湯船を十分に泳げる。
いや、さすがに泳がないけどね。
「花森さん、先生が至急用事だって!何の用かは聞いてないけど」
この声、いつも高橋くん絡みであたしを睨んでる人じゃん。
なんか、少しテンション下がっちゃったな。
「分かった!今出る!」
「あたしも出るよ」
「最後の人は大浴場の掃除だって!浴場の中のイスとかキレイにしてだって」
「なら彩華、もう少し浸かりなよ。入ってからあんまり時間経ってないし」
妃菜にそう言われ、もう少し浸かっていくことにした。
あぁ、極楽〜。
でも1人でこんな大浴場・・・寂しい。
[ガチャっ]

