俺…

もしかしてきいてはいけない
こときいたか…?


「ご、ごめん…」


「雅來は悪くないの」


「でも…今…」


「うるさい」

低くてわからなかった

「え?」


「うるさい!!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!」





桔梗の幼い口から
こぼれたとは思えない
黒い闇のなかのような声だった



「桔梗…?」