「先生っ、美咲が…!」


先生、と呼ばれて来たのはお医者さんだった。


「美咲…怖い目に合わせてごめんなぁ…っ」


男の人が謝罪を口にする。





…あなたは誰?


「何…誰なの…どうして…」


あたしがそう言うと、先生が、


「涼くん、私は外にいるから、何かあったら呼んでください」


とだけいって、涼と言うらしいその男の人の肩をぽんぽんっと叩いて出ていった。