あたしは黙々とメールを打った。

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

From:0506.saki-x.0506@──.ne.ip
To :kazu.kazu-20205@──.ne.jp

先輩、いきなりスミマセン。
今から会えますか?

*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*


この内容で先輩へメールを送った。


返信が来るまで、あたし達は黙ったままだった。

そして5分くらいしてからメールの返信が返って来た。


携帯を握り締めてそっと画面を開く。


『新着メール1件』

と書かれた待ち受け画面。

あたしは受信BOXを開ける
受信相手は当然、先輩からだった。



メールの内容はこうだ。


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

From:kazu.kazu-20205@──.ne.jp
To :0506.saki-x.0506@──.ne.ip

うん。いいよ?

じゃー○○公園で5時に待ち合わせでいい?


*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*


「怜桜・・・」

「ん・・・?」

「行こう!」


怜桜にあたしは手を差し出した。


「咲綺は望むなら───・・・!」


怜桜はその手を優しく取ってくれた。