─次の日─

あたしは久しぶりに自分から
怜桜の病室に行った。


「れーお!」

「わっ!?咲綺じゃん・・・ッ!」

「そんな驚かないでよー」
「せっかく逢いに来てあげたのに」


少しじゃれ付くような会話。




「咲綺・・・」


怜桜が名前を呼んであたしの頬を撫でた。


「え、何・・・ッ!?」

「目、腫れてる・・・」
「何かあったんか?」


怜桜は心配そうな眼差しでこっちを見る。


あ、昨日泣いたからかな・・・?
でもそれ言ったら怜桜に心配かけちゃうよね・・・?


「何でもない!」
「ちょっと目が痒くて」

「本当か・・・?」

「本当だってば!」
「心配しなで?」

「───・・・」


怜桜はずっとあたしを心配そうに見ていたが、
あたしは怜桜に余計な心配はかけくなくて
"大丈夫!"と言い切った。