染恋*/

先輩に逢えて、よかったな──・・・。


そして結局あたしは病院に帰ってきた。

─ドサッ─

無造作にあたしはベッドに腰をかける。


「はぁ・・・」


そしたら今まで我慢していたモノが
弾けて飛び散った。


「う、ひっく・・・ッ」


涙がどっと溢れ返った。


手で口と目を覆う。

でも涙は何所からとも無く溢れてくる。


「何で・・・涙、が・・・?」


自分でも如何して涙が出ているのか分からない。




ただ、涙が止まらない──・・・。