説明会の内容は
正直言って全然覚えてない。
隣にいる
愛しい存在が
先輩の1つ1つの仕草が
あたしを酔わせた。
ドキドキした。
ただ、隣に居るだけなのに
たった2言、話しただけなのに
なぜだろう…。
あたしはすごく
先輩に近づけた気がした。
良く考えてみると
先輩はあたしのことを知っていた。
いや、たった今プリントを見て
知っただけかもしれない。
たとえそうだとしても
あたしは嬉しかった。
あたしの名前を見て
少しでもあたしのことを
考えてくれたんですよね?
―――あぁ、好き。
あたし、
いつの間に
こんなに先輩のこと
好きになったんだろ…。


