あたしは席に着いて 配られたプリントに目を通していた。 そしたら …奇跡が起こった。 『もしかして、優梨先輩の妹?』 隣の席の拓真先輩に 話しかけられた。 優梨先輩っていうのは あたしのお姉ちゃんで、 今、中3。 「あ、はいっ」 それしか答えられなかった。 あんまりにも突然で、 しかもその相手が あたしの好きな拓真先輩だから…。 『やっぱり!選挙がんばろーね』 先輩の爽やかな笑顔に あたしはドキッとした。 隣にいる先輩が、 拓真先輩が かっこいいと思った。