ステージに上がってからは 全校生徒の視線が 5名の立候補者に注がれた。 もちろん、あたしにも。 あたしの演説は3番目。 それまでずっと 心の中で、原稿を読み返した。 そして、ついにあたしの番。 あたしは、お辞儀をしてから 一瞬、拓真先輩を見た。 すると拓真先輩が頷いた。 あたしなんかを 見てくれてる。 あたしなんかの話を 聞いてくれてる。 だからあたしも その期待に応えなきゃ。 一生懸命話した。 あたしの この中学校に対する思いを 800文字に込めて。