2年生の演説がすべて終わり5名の先輩方が降壇した。
先輩のホッとした表情に
あたしも安心させたれた。
『続いて、副会長選に立候補した1年生の皆さんは、ステージに登壇してください』
司会の指示があり、
あたしは移動しようとした。
その時、先輩が小声で言った1言を
あたしは聞き逃さなかった。
『松野さん、がんばって』
振り返ったら
拓真先輩と目が合った。
先輩は微笑んでいた。
“大丈夫だよ”
きっと、そうゆう意味があるんだと思う。
あたしも微笑んで
ただ、頷いた。
拓真先輩、ありがとうございます。
一気に緊張がほぐれて、
気持ちが楽になった。
大丈夫、
ちゃんと聞いてくれる人がいる。
あたしは、あたしらしく
精一杯の思いを述べよう。


