静まり返る図書室。
竹琉の驚いた顔。

すべてが
止まったような――


「何で…そんな事、言うんだよ……」
「…何で?決まってるじゃん。

竹琉が…、あたしを愛してくれないから、だよ。」

自分で言っておきながら自分で悲しくなった。
最後の方は物凄く小さな声になっちゃったし。

……聞こえていないで欲しい。

そんなあたしの願いは脆く、儚く、崩れていく。

「それは…そうかもしれない!
けど!俺は美空が好きで!大好きで!
美空しかいなくて!美空が全部はじ―「もういいよ!」」

「そんなに言うなら…何で……?」
「…え?」