「ほら、立てよ」 差し出された手。 日本中の女の子がそれを受け入れるだろう。 でも、あたしは違う。 あたしはそのままそっぽを向いた。 そんな態度にちょっとイラっときてるアイツ。 「てか、もう時間ないから」 そう言って無理矢理あたしの手首を掴んだ。 その力はすごく強かった。