「最低でけっこう」 星野圭は地獄耳なのか、あたしの言葉に反応した。 ダメだ、ムカついてしょうがない。 「だいたい安易に車に乗るのが悪いんだろ? 俺がどんなヤツか知ってるだろ?」 「──っ...」 確かにあたしにも非はある。 あたしの初キスを簡単に奪ったヤツなのに... でも、星野圭は本当は悪いヤツじゃない気がするんだ。 あの時あたしにキスしたあとの一瞬の悲しい表情。 星野圭はいったい何を考えてるんだろ。