ふわっ



大ちゃんがあたしを抱き締める。


すごくすごく冷たくて、あたしのことをずっと待っていてくれたことがよく分かる。



「大ちゃん、寒いでしょ?
 今日はもう家に帰った方が....」


「いや、いい!
 なぎさと一緒にいたい!」



普段冷静な大ちゃんが、大きな声で訴える。


「公園行こ、なぎさ」



珍しく取り乱している大ちゃんがほっとけなくて、言うことを聞くしかなかった。