「さっきあたしが下の名前で呼ばないでってすごい勢いで言って...」 「それに頬まで叩いちゃって....」 星野圭だけが悪いと思ってたけど、あたしにも非はあるんだって今気づいた。 「星野圭、ごめんね」 言葉だけじゃ許してもらえないかもだけど、謝りたくなった。 「あのさ、星野圭じゃなくて圭って呼べよ」 ニコッと歯を見せて笑った。 星野圭、じゃなくて圭の本当の笑顔を初めて見た瞬間だった。 「撮影行くぞ」 その言葉であたしたちはまた歩き出した。