「えーって!
大切な親友と幼なじみの為やもん。
こんなん当たり前やで!」


普通に、今まで通り言う。


バレたくない。


気づいてほしくない。


その前に、修太が気づくわけないか……


「ホンマええやつやなー、結羽は♪」


修太はうちの好きな笑顔でそう言って、
格技場へ入っていった。


ほら、気づいてない。


修太が気づくわけないって分かってた。


それでも、それでも、
気づいてほしかった。