「澤田くん、何しに来たん?」 あたしがそう聞くと、「うーん」とうなりながら ボールを蹴り始めた。 「…部活は? キャプテンいなまとまらへんのちゃう?」 「まあ、何とかなるやろ!」 「適当すぎ(笑)」 思わず笑うと、澤田くんは下を向いた。 「…どうしたん?」 あたしの質問に、まったく反応しいひん彼。 何かあったんかな? 「澤田くん?」