「は?無理。休憩」 うちはそう言って、格技場の外へ出た。 あんな修太の嬉しそうな顔、 見たくない。 みんな、どうやって好きな人の幸せを喜んでるん? 好きな人の幸せを喜べるほど、 うちは優しくない。 心広くない。 だって、うちの方が、ずっと前から好きやってんで? 絶対に喜びたくない。 ていうか、喜べへんよ…… 「結羽」 背後から、修太がうちの名前を呼んだ。