「はい、どうぞ」 あたしはいつもの様に、作ってきたケーキを渡す。 「いつもありがとうな!」 嬉しそうな修ちゃんの笑顔を見ると、 なんぼでも作ろって思える。 好きな人の笑顔って、ホンマ強力よな。 「なあー、ケーキ食べたい!」 「ちょっと待ってな」 8等分に切ってーっと。 「切れたで♪」 そう言って振り向こうとしたら、 修ちゃんに後ろから抱きしめられた。