いいひんくなったらええねん。 うちなんか、死んでしまえば──………。 自然と机の引き出しに入っている カッターに手がのびる。 目を瞑って切ろうとした、その時。 「ゆう!?」 蓮の声が聞こえて、目を開ける。 ドアを見ると、驚いた顔をした蓮が立っていた。