「記憶喪失って聞いてるから、分からなくてもいい…。
 ただ、聞いて欲しいだけやから……」 
そう言って、『修ちゃん』のお母さんは
話し始めた。
「あの日…
 修太がアメリカに出発した日……
 修太、私にこう言ったの。
 ″結羽が辛そうにしてたら、
 おかんが助けたってな。
 俺じゃ幸せにしてやれへんから″って……
 そう言って、1人でアメリカに行ったわ。」