零を避け始めてから一週間が過ぎた。




今は、龍起と図書館で勉強会中。

「あーッ疲れた!!なぁ未来、外いかね?」

静かな図書館では似合わない声に、周りの人の視線を集める。

「やだ。さっきも行ったじゃん。」

わがままを言う龍起をよそに、教科書を手に持って静かに勉強する。

「未来、さっきからシャーペン動いてないじゃん。」

「~~っ、いいの!!てゆうか静かにしてよ!!」

龍起は『はーい』とだけこたえると、眠たそうな目をこすりながら参考書を手に取った。