ワがまま王子☆



「~~~ッ」

むかつくむかつくむかつく―――ッ

いつもだったら・・

無視できていたのに。

零の言う言葉にはどうしても反論したくなる。

ガタッ

まだ食べ初めて間もないのに、もう席を立つ零。

「行くぞ。」

「はっ!?どこにっ!?」

「高校。」

それだけ言うと、さっさと階段を上っていく。

「ちょっあたしあんたと高校違うからねーッ!?・・・って・・聞こえてんの!?」

一緒なはずがない。

まず第一、零・・いや、男と同じ学校なはずがない。

だってあたしは―――――――――

ガチャ

一人で熱くなっていると、またリビングのドアが開いた。

「未来、まだ着替えてねーの?もしかして着替えさしてほしいとか。」

クスッと小さく笑う零。

「だっだからあたし、あんたと一緒じゃぁ・・・ッ!!!」

「青葉学園、高等部。」

そういって、生徒手帳を開く。

・・・え?

・・・・・・・え?

・・・・・ぇぇえええッッ!?!?!?

びっくりするのも無理は・・ないと思う。

「同じ、だろ?」