ワがまま王子☆






「いつ消えてくれるの?私の前から。」

・・消える?

その言葉が頭に引っかかり、茂みの間からそっと外を覗く。

「私、未来ちゃん見てるといらいらするの。」

「・・!」

怯えるような眼差しの未来の前に立っているの・・って

まさか――――――

「どうしてそんなに、笑ってられるの?」

口に手をあて、短い髪を揺らす。