・・―――ガサッ

「・・?」

明らかに、風で揺れる音ではなく

背中に感じる人の気配。

・・未来?

もう一度、振り返って見ても

そこには誰もいなく。

一歩一歩、ゆっくりと足を運ぶ。

・・―――――ガサガサッ

今度は、今いるところよりも遠いところから微かに聞こえる音。

奥に誰かいるのか?

体の向きを180度変えて。

音がするほうへと、視線を向けた。