ザッザッザ


未来の姿が見えた窓の外へ行っても

目の前に見えるのは、風で不気味にざわめいた木だけ。


「はぁー。」

気のせい、か。

こんなことでも期待するなんて、絶対おかしい。

戻るか・・。

そう思って、宿の方に足を向けたときだった。