ワがまま王子☆






「結構・・おっきいんだねー・・!」

目の前に立ちはだかる炎を見上げながら

冷たく冷え切った頬を、暖める。

「そうですね・・。」

曇った眼鏡をハンカチで拭きながら

なぜか、辺りをキョロキョロと見渡すような素振りを見せる千鶴ちゃん。