ワがまま王子☆







トントンッ

一人でぼーっと窓の方を見ていたら

ふいに、ふすまが叩かれた。

「入りますよ。」

そういって繊細な手の動きで襖を開くのは

浴衣を着た、千鶴ちゃん。

「・・わぁっッ!可愛い!」

ほんのり頬を赤く染めて

恥ずかしそうに、上目遣いであたしを見る。

「こ・・これは・・ゆーさんが着て行けと無理やり押し付けられたもので・・っッ」

両手を前につきだし、左右に振る。