「みーくちんっ?聞いてるー?」 「何?」 ぽんぽんっと頭を軽くたたかれ、ゆっくり頭をあげると、すぐそばに龍起の顔があった。 「それでさ――― 「わっ!!」 ―――ガターンッ 派手に椅子ごと転げ落ち、クラスからの視線が注がれる。 「だっ大丈夫?」 そういう人もいれば、指をさして笑ってる人も少なくはない。 事をおこした龍起は、お腹を抱えて笑っているだけ。 むっかつく!!!! 睨みつけてもまだ笑っている 。 「大丈夫?」 耳元で声がしてふりかえると、あたしの大ッ嫌いな顔がすぐ側にあった。