ワがまま王子☆




「みーくちんっ?聞いてるー?」

「何?」

ぽんぽんっと頭を軽くたたかれ、ゆっくり頭をあげると、すぐそばに龍起の顔があった。

「それでさ―――

「わっ!!」

―――ガターンッ

派手に椅子ごと転げ落ち、クラスからの視線が注がれる。

「だっ大丈夫?」

そういう人もいれば、指をさして笑ってる人も少なくはない。

事をおこした龍起は、お腹を抱えて笑っているだけ。

むっかつく!!!!

睨みつけてもまだ笑っている 。




「大丈夫?」




耳元で声がしてふりかえると、あたしの大ッ嫌いな顔がすぐ側にあった。