ワがまま王子☆




上から降ってきた手を思いっきりたたいて、花音の前に立ちはだかる。

「男、無理なんで。やめてくれませんか?」

思いっきり睨みつけてもそれほど効果は見られず。

ただへらへらとあほそうな笑顔で笑っている。

「ははっ未来ちゃん結構ガード固いな~!もしかして、好きな男にしか触らせないってやつ~?」

そういってまた肩に手を乗せてくる。

「違うし!!てか男まじで無理だからッ!!!」

一生懸命説明しても、10分の1さえわかってくれない拓馬に、だんだん腹が立ってきた。

「あーもう、むかつく!!花音いこ!!」

無理やり腕をつかむと、逆に引きとめられた。

「えー、私せっかく零サマと楽しく喋ってたのに~。」

ぶーぶーと文句を言い始める。



「零なんてほっといていいの!!」