好きなんて一言も言ってないし!!!!

そこらへんにあった椅子に腰をかけ、足を組む花音。

「だってー、ほっぺはイチゴのピンク色だし?目は大きく見開いてるし?どうみても恋してるとしかおもえなーい。」

イッイッイッイチゴのピンクーッ!?

頭の中に昨日の出来事が浮かぶ。

「ちっちっちが・・ッ!!!」

一生懸命否定するほど、怪しまれる始末。

「だってー、零サマが自分から女の子を呼ぶなんて今までなかったしー?」

目をキラキラと光らせて身を乗り出してくる。

「あっはははは・・・ぐっ偶然だよ偶然!!」

ふと視線をそらせば、横目であたしをちらちら窺うクラスの女の子たち。

一緒に住んでるなんていったら・・間違いなく殺される・・ッ

危機感をたっぷり味わっていると、さらに追い討ちをかけるような人が出てきた。