次の日の朝、洗面所で歯を磨いている未来に会った。 「ぎゃ。」 ‘しまった‘といったような顔で俺を見る。 「どけ。」 手で軽く未来の肩をおすと、すぐによろめいた。 「ちょっちょっと!!あたしが先なんですけどッ!!」 鏡の前に無理やり立ち、また磨き始める。 「知らね。」 上から昨日セットしておいた歯ブラシを取り、未来が手に持っている歯磨きこをとりあげた。 「なっなにすんの!?」 「べつに。」