ワがまま王子☆




次の日の朝、洗面所で歯を磨いている未来に会った。

「ぎゃ。」

‘しまった‘といったような顔で俺を見る。

「どけ。」

手で軽く未来の肩をおすと、すぐによろめいた。

「ちょっちょっと!!あたしが先なんですけどッ!!」

鏡の前に無理やり立ち、また磨き始める。

「知らね。」

上から昨日セットしておいた歯ブラシを取り、未来が手に持っている歯磨きこをとりあげた。

「なっなにすんの!?」

「べつに。」