たしかに・・ッ
たしかにこんなイケメンが家にまいこんできたら・・運命?とか思うだろうけど・・
それはあくまで普通の女子高校生の話。
ぜんっぜん関係――――
「お、そろそろ会社の時間だ。では未来、あとは任せた――――――
「ちょっと待ってよッッッ!!!!!!」
突然の大きな声に、目を見開くお父さんとキス魔。
「みっ未来・・?」
お父さんの前でこんな大きな声をだしたのは初めてだ。
「だっだってこのキっ・・・人、あたしにキスしよ―――んぐっ!?!?!?」
いきなり口をふさがれて上を見ると、キス魔に思いっきり睨まれた。
「ははっもう仲良しなんだなぁこの調子じゃうまくやっていけそうかな。」
また・・暢気そうに笑うお父さん。
うまくどころか最悪の人生になりそうだよッッ
「はい、僕実はさきほど未来さんと少しお話をしていて・・未来さんとならやっていけそうです。」
ぼっぼくぅ!?
史上最強に‘僕‘という言葉が似合わない人かもしれない。
こんな俺様が・・僕ッ!?
「それはよかった。おっと・・じゃあ、お父さん電車に遅れるからもういってくるな。未来も頑張るように。」
お父さんは、そういって玄関のドアを開けた。
「はい。分かりました。」
そういってニコニコしながら手を振っているキス魔。
―――パタンッ
このときだった。
また、キス魔のスイッチが入ったのは―――――――

