ワがまま王子☆




ザッ・・・

(先生、行った?)

(た・・たぶん。)

口ぱくで会話しながら、ゆっくりと体を起こすゆーちゃん。

「はぁ~。ほんとにびっくりした~!」

‘ん~‘と両手を上にのばし、布団の中から出てきた。

「ですね。」

そういって、押入れから出てきたのは

未だに本から目を離さない、千鶴ちゃん。

零はもう起き上がっているのだけれど

なんとなく、顔を出せずにいる・・―――