「もぉー、しぶといなぁ。・・・あっ!」 人差し指を口元にあてて、何かひらめいたような声を出す。 「え、何?」 「えーっと・・あれ。あの人~!うー・・・ん。黒髪の短髪の人~・・・。」 「龍起のこと?」 うんうんと首を大きく上下にふり、千鶴ちゃんの方を向いた。 「ほらっ、あの龍起くんってこもいるよ~♪」