はぁっと大きく息を吐き、木の木陰の下に座る。 「みくちーん!サボるなよー!」 あたしのより一回り大きいスコップを片手に、ぶんぶんと上の方で振り回す。 「いーじゃん!疲れたんだから!」 一時間くらいぶっとうしでやってんだよ!? さすがの体力も使いきっちゃうっての! 「ったっくもー。千鶴ちゃんはこんなに頑張ってるって言うのにさ~。」 怒りを通り越して、呆れ顔で手を腰にあてた。 そういう龍起に興味がないのか、全くこっちの方を見ずに作業を一人、黙々と続けている。