ワがまま王子☆





「おーい!」

3本の小さな木をも抱え、走ってくる龍起。

「・・あれ、持って来てくれたの?」

「すぐそばだったから~♪はい、みくちん!」

3つのうちの、一つを私に手渡す。

「はい、千鶴ちゃん♪」

「あ・・ありがとう・・・ございます・・ッ」

顔を下に俯かせながら、差し出された植木を受け取る。

「これって、いつまでにやればいいわけ?」

「えーっと・・ちょいまって。」

背負っていたリュックをおろし、先ほど配られたしおりを取り出した。